恥男 of kanaishogo.com

恥男





俺は社会の恥たる男

俺は稀代の恥たる男

世間の空隙を縫う無理数



元来疾患だらけの皮膚を持ち

指の発疹を数えて

湿った布団を抜け出す

角の子供が笑うから

夜を歩くことにしている

咳にも良いと思うから

夜を歩くことにしている



俺、社会の恥男!



俺は軋むドア!心臓磨り減らし!

町から町!うろつき周る!

靴紐はだらしなく解けたまま!

むしろ人目につくこともなく!

俺の質量は0!

もはや0!

如何なる引力も持たない!

そんな妄想をしながら!

ああ青臭くて犬も喰わねえな!



一人の英雄の言葉が俺をカタワにした!

悲しいふりが時間を以てして道を切り刻むので

前に進んでるような気がせず!

流れ出た詩は分割出来ねえから…



冗長だ!

ああ!

冗長だ!冗長だ!

街も!

時間も!

俺の!

がらくた言葉も!

血も!



…思わず立ち止まる

空を見るのも怖かった昔を

思い出したのさ



ああ!

俺は理由なき世界

一握りの鉄!

南無三、気付いてしまえば

なんてこたぁねえさ!



ああ!

ニヒルな数と宇宙!

惣菜屋を過ぎる間に

小銭を数えた

完結したかったから!芋を買って家に帰れば

もう



消えた。